ATA(アナログ・テレフォン・アダプター)と固定電話機を利用して、FUSION IP-Phone SMARTを自宅用固定電話にする話の続きです。経緯や概要については概要編をまず参照してください。
今回はGrandstream社のHandy Tone-702(以下、HT702)の設定についてメモしておきます。いくつか参考にしたページも掲載しておきます。
HT702に付与されているIPアドレスを確認
設定はブラウザから行うため、HT702に付与されているIPアドレスを確認する必要があります。確認方法は、HT702と接続した電話機にて「***」とダイヤルし、ガイダンスで「02」と入力すると、IPアドレスを教えてくれます。英語なので戸惑うかもしれませんが、何度か繰り返し確認すれば大丈夫だと思います。
HT702にアクセス
ブラウザから、確認したIPアドレスにアクセスします。ログインが出ますのでパスワードを入力します(初期パスワードは「admin」です)。
BASIC SETTINGS
最初はBASIC SETTINGSのページから。「Time Zone」を「GMT+9:00 (Japan,Korea, Yakutsk)」に変更し、ページ下部の「Apply」ボタンを押します。
ADVANCED SETTINGS
次にADVANCED SETTINGSのページ。受話器を上げた時などの音(トーン)の設定、および、NTPサーバーの設定です。特にトーンの設定はデフォルトが海外の電話の音になっているので、これを変更すると日本の電話っぽくなります。また、NTPサーバーはどこでもいいのですが、メジャーなNICTにしています。
- 「Dial Tone」を「f1=400@-19,c=0/0;」に変更
- 「Ringback Tone」を「f1=400@-19,f2=385@-20,c=1000/2000;」に変更
- 「Busy Tone」を「f1=400@-19,c=500/500;」に変更
- 「Reorder Tone」を「f1=480@-19,f2=620@-19,c=1500/1500;」に変更
FXS PORT1
そしてFXS PORTの設定です。HT702は2つ電話機を接続できるのでFXS PORT1とFXS PORT2があります。今回、電話機をFXS PORT1に接続しているのでここで設定します。SIPアカウントやパスワードはFUSION IP-Phone SMARTのMYページから各自ご確認ください。
- 「Account Active」を「Yes」に変更
- 「Primary SIP Server」に「smart.0038.net」と入力
- 「NAT Traversal」を「Keep-Alive」に変更
- 「SIP User ID」に自分のSIPアカウントを入力
- 「Authenticate Password」に自分のパスワードを入力
- 「SLIC Setting」を「JAPAN CO」に変更
- 「Caller ID Scheme」を「NTT Japan」に変更
終わりに
以上で設定完了!普通の電話と同じように発着信できるはずです。約1ヶ月使っていますが、発信も着信も問題なく利用できているので、これが自宅用固定電話の最終解になりそうです。
最後に、今回の設定にあたり、参考にしたサイトを掲載しておきます。
「FUSION IP-Phone SMART」や「ブラステル(050)」を固定電話として使う | 自己満 備忘録
格安050VoIP電話を使って自宅回線としてみる | OSAKANA TAROのメモ帳
fujitaka
コメント
初めまして。FUSION IP-Phone SMART…自宅利用はまさにおっしゃるとおり!
待ち専用にしても反応なしのことも多く、結局ずるずるとひかり電話+ナンバーディスプレイを利用しております。
拝見しまして、早速切り替えようとアマゾンにてぽちぽちしました(笑)
うまく作動すればさっさと切り替えてしまおうと思います。
現状、ひかり電話で使用しているルーターでの接続になる事が少し気になっていますが…。解約後がいいでしょうか?
コメントありがとうございます。
NTTのひかり電話を解約すると、現在使用しているひかり電話対応ルーターの返却、もしくは別途レンタル料金が発生するかもしれないので、まずはそちらを確認してはいかがでしょうか?
FUSION IP-Phone SMARTの設定は解約前でも大丈夫ですよ!