フラットベッドスキャナーEPSON GT-X820を使ったアナログ写真のデジタル化の手順をまとめてみた

GT-X820
フラットベッドスキャナーEPSON GT-X820を購入し、いよいよアナログ写真のスキャンを実際にやってみた。試行錯誤の末、設定や作業手順が整理されてきたのでここでまとめておく。
前段となるスキャナー選びは過去の記事を参考にしてほしい。

フラットベッドスキャナーEPSON GT-X820でフィルムとアナログ写真のデジタル化に挑戦 | fujitaka.net

目次

  1. ブロアーでスキャナーと写真のホコリを除去する
  2. スキャナーのガラス面に写真をならべる
  3. EPSON Scanで設定する
  4. プレビューで写真の向きを確認する
  5. 写真をスキャンする

ブロアーでスキャナーと写真のホコリを除去する

写真にホコリが入った状態でスキャンすると永久保存版にするには残念な状態になってしまう。そこで、スキャンする前にスキャナーのガラス面と写真に対してブロアーでホコリを除去する。地道な作業だけど、この作業のおかげで後から後悔することがぐっと少なくなる。
また、スキャナのガラス面や写真を傷つけないためにも、作業用の手袋を着けて扱うとさらによい。

スキャナーのガラス面に写真をならべる

購入したスキャナーは、ガラス面に複数の写真を置くと自動的にトリミングしてくれるので、ガラス面におけるだけ写真をならべる。A4サイズのスキャナーだとL判サイズの写真を4枚〜5枚置くことができる。あまり写真同士が近すぎるとトリミングに失敗するようなので、適度に離れた状態でならべるとよい。
EPSON GT-X820-Photo-Scan

EPSON Scanで設定する

EPSONのスキャン用ソフトEPSON Scanでスキャン設定を行う。設定は下図の通り。
EPSON Scan_1

モードはホームモードを選択

右上のモードはホームモードを選択する。全自動モードだとほとんど何も設定できず、逆にプロフェッショナルモードだと設定が多すぎて混乱してしまう。今回は解像度を指定したかったのでホームモードを選択している。

解像度は1200dpiを指定

出力設定はその他で解像度を1200dpiを指定する。この設定は自分の試行錯誤の上の設定になる。1200dpiでスキャンすると画像サイズは4,000×3,000〜5,000×4000くらいになり、JPEGファイルのサイズは2MB〜3MBになる。これは自分がデジタルカメラで撮影した場合の画像サイズとほぼ同じ。これ以上解像度を高くするとデメリットが大きくなる。例えば2400dpiでスキャンするとスキャン時間はかかるし、ファイルサイズも4倍くらいになってしまう。
下図1枚目が1200dpiでスキャン、2枚目が2400dpiでスキャンした写真である。ほとんど違いがわからない。これなら短時間でファイルサイズも小さい1200dpiが適切と考えた。
DIT_disable
scan_2400dpi

画質調整は全て無効

上記以外の設定は特にしなかった。画質調整はスキャン後で補正すればいいという考えに基づいているためである。最初は紙焼き写真の折れ目、裂け目を自動で除去するとDIGITAL ICEを有効にしていたが、時間がかかるし変に補正してしまって元画像を破壊してしまったので向こうにしていた。
ちなみに下図1枚目がDIGITAL ICE無効、2枚目がDIGITAL ICE有効である。見事に写真を崩壊させている・・・。
DIT_disable
DIT_enable

プレビューで写真の向きを確認する

いよいよスキャン・・・の前に、プレビューで写真がきちんとスキャンできるかを確認する。EPSON Scanのプレビューを行うと、ならべた写真をトリミングした結果が表示される。ここで縦横が間違って認識されていた場合、下図のボタンを押して写真を回転させるとよい。
EPSON_Scan_2

写真をスキャンする

そしていざスキャン!今回の設定であれば1枚あたり1分でスキャンすることができる。4枚であれば余裕見て5分でスキャンが終了する。空き時間を使ってスキャンした写真の出来をチェックするとよい。

一度慣れてしまえば、スキャン中は他の作業をするこもできるので、機械的にこなしていくだけになる。まだまだ写真はたくさんあるので、毎日少しずつでも進めていきたい・・・。

fujitaka

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